江戸時代随一の観相家・水野南北の教え
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顔には全てが表れている
江戸時代に活躍した水野南北という観相家(人相をみる占い師)がいます。 彼自身、酒好きで、若いころは喧嘩っ早い性格で、人相もとても悪かったようです。 ある日道ばたで人相見の占い師に呼び止められました。 「お前は死相が出ている」 南北は死ぬのが嫌でお坊さんのところへ行き、弟子入りを頼みますが、あまりに人相が悪かったため断られます。 それでも食い下がる南北。 お坊さんはどうせ無理だろうとおもい「一年間麦と大豆以外のものを食べずに精進すれば入門させてやろう」と言います。 ところが南北は本当に一年間麦と大豆だけ食べて過ごします。 もう一度お坊さんのところへ行こうとしたとき、例の人相見に会いました。 すると「死相が消えている。なにか徳を積むようないいことをしたか」と聞かれます。 とくにしていないが、麦と大豆だけ食べて暮らしていたと言うと、まさしくその食生活が死相を消したのだと言われたのでした。
人相を見て修行
それから南北はお坊さんになるのはやめて、人相見になることに決めます。 髪結い、銭湯、墓に死体を埋める仕事をして、徹底的に顔や身体、骨格の研究をしました。 彼の観相は9割ほどの的中率だったようですが、今ひとつ外れることがありました。
お伊勢参りで啓示
なぜかと理由を探って伊勢参りをしたところ、外宮(食べ物の神さま)で『運命は食で決まる』という啓示を受けます。 そこで、その人の人相だけではなく食べているものを見るようになったところ、百発百中の的中率になったと言われています。 しかも、その内容はものすごく単純。 一体どんな内容なのでしょうか。【水野南北の教え】
人の運勢は2パターンのみ。 いくら人相がよくても、贅沢な食べ物をたくさん食べている人は運が悪い。 いくら人相が悪くても、質素な食べ物を軽く食べている人は運がよい。 たったこれだけの法則で、100%の的中率だったそうです。 つまり、運気をよくするためには粗食にすると良い、ということです。
具体的には、青菜(緑の野菜)をたくさん食べ、米(炭水化物)や肉やお菓子、お酒などの贅沢品(当時これらは贅沢でした)を少なくするとよい、米には麦を混ぜると更によい、という内容。 確かにこれを実践すれば、健康運は確実に良くなりそうですよね。 でも、南北が言うには、これで金運や仕事運も良くなると言うのです。 実際に南北は、酒は少し飲みましたが、米は一切食べず、とても粗食でした。 仕事は成功し、財産も築き、年を取ってからですが、結婚もできました。
粗食や少食がいいとはいっても『肉体労働の人はたくさん食べて良い』『人にご馳走してあげるときは、おいしいものをふるまうこと』ともいっています。 ただ、自分の食事は基本的に質素にするほど運気をあげることができるというのです。 簡単な願いは1年、ちょっと大きな願い事は3年、大望は10年粗食を続けると叶うのだそう。 健康にもよく、開運もできるとなれば、ちょっと試してみたくなりませんか?
※占い雑学の記事内容に関しては「定説・異説」を問わずご紹介しておりまして当サロンの見解と異なるものもございます。
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